30代前半から初めての緑内障治療薬 エイベリスの使用レビュー

商品紹介
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参天製薬 エイベリス点眼液0.002%(オミデネパグイソプロピル)



私は2019年から両目とも初期の緑内障(先生曰く解放隅角に近い)と診断されたため点眼薬治療を開始しました。

丁度この日は当時の菅官房長官が令和の元号を発表した日でしたので、病院の待合室でテレビから流れてくる映像を見ていました。

世の中はこれから訪れる将来への期待でどこかクリスマス前の高揚感に似た空気感を醸していました。

これはこれでいいんですよ、私自身も新しい元号発表ににワクワクしていたのはありましたから。

ですがこの日から緑内障が確定したことで、運が良くても死ぬまで続けなければならない点眼治療の開始が始まるとは予想はしていなかったので正直ショックでした。

小学生の頃は裸眼視力で両目とも1.2くらいありましたが中学生くらいから視力が下がり始め、今では裸眼視力左が0.5,右が0.01になりました。矯正視力では眼鏡で両眼とも1.5ほどあります。強度近視と乱視というやつですね。

それまでは「俺って視力悪いな~」位の感覚で生きてきましたが、27~28歳くらいの時に職場の健康診断で『緑内障の疑い』が出て眼科へ3か月に1度の頻度で通院していましたが、緑内障の判定が微妙なラインでしばらく視野検査などをしつつ様子見という状況でした。

いままで大きな病気とは無縁だった私でした。それがあの日から私の持病持ちとしての人生の始まりになりました。(大変失礼ながら、まさか20代でおじいちゃんおばあちゃんが罹る病気になるなんてと思ってしまいました。)

かくして、私の点眼薬治療は始まったのであります。

目薬の紹介

はい、ということで私が処方されている目薬を紹介します。

使用している目薬は2018年の後半から販売が開始された

参天製薬株式会社

販売名「エイベリス点眼液0.002%」(一般名 オミデネパグ イソプロピル)です。

 

 特徴としては、1日1回の点眼でよく、広く使用されているプロスタグランジン(PG)製剤と同等の効果があるといわれています。

 このエイベリスはPAP(と呼ばれる目の周りが窪む)という副作用も少ないようです。 しかし注意点もあり、タプロス(タフルプロスト)等の他の点眼薬との併用が禁忌になっているのでくれぐれもご注意してください。

また黄斑浮腫(おうはんふしゅ)という副作用も稀にある様です。

副作用などの点については医師や薬剤師等の専門家に確認して下さい。ネット等で情報収集される際は、このブログ以外の詳しいサイトなどで検索されることをお勧めします。

また、何種類か併用されている方もいらっしゃいますが、私は現段階では1種類のみの点眼薬の処方です。

なので他の緑内障の点眼薬は使ったことがありませんので比較ができず申し訳ないです。

 

メリットとデメリットを記載します。

メリット
  1. 眼圧を下げるための眼房水の流出路が増えた(従来の点眼薬に多いぶどう膜強膜流出路に加えて繊維柱帯流出路からも眼房水の排水ができる)
  2. 1日1回、片目1滴ずつで良い(エイベリスに限らない)
  3. PAP(プロスタグランジン関連眼窩周囲症)が少ない(特に女性にメリット)
デメリット
  1. 副作用が他の点眼薬より多い
  2. 禁忌事項がある(他の点眼薬との併用禁止・白内障手術後の使用禁止等)                       上記 2点については医師・薬剤師にご確認下さい

 3.保管方法がある(光、凍結を避け冷蔵庫などで2~8度で保存。開封後も添付の遮光用投薬袋に入れて、1か月以内であれば室温+(1~30℃)で保管することができます。)

 

使ってみた感想

私は使用開始して3年程経ちますが、目に染みることもなく、理由は不明ですが1か月に数回、軽い充血があるくらいで特に異常はありません(外出して店員さんとレジで向き合っても気づかれないと思うレベル)。

また眼圧との関連性は不明ですが、

今まではまつ毛がメガネのレンズ内側に皮脂の様な汚れが頻繁に付着したのですが、点眼を始めてからは汚れにくくなりました。

これは点眼によって眼圧が低下したため(眼球が縮んだ?)まつ毛とレンズの距離が開いたものと考えています。(共感できる方いませんか?)

内容量が少ない(エイベリスに限らない)

気付いたこともあります。

初めて処方されたエイベリスを見て驚いたことは入っている量は2.5mlしか入ってませんでした。

今までの市販の目薬は容器いっぱいに入っているので家に帰ってこれを見たときは量が少なすぎて不安に感じました。

そこで薬局へ引き返しまして薬剤師さんに相談したところ、「量は少ないが1日1眼に1滴なら1か月程度なら持ちますよ」との事でしたので不安もありながらも帰宅しました。

また点眼開始時はエイベリスが発売間もない新薬という事もあり1年間程は1度に2本までしか処方してもらえません。

心配性の私は点眼時に多く出てたりして次回の通院までに無くならないかヒヤヒヤしていましたが、意外と残量も余裕があり安心しました。

※2020年頃には1度に2本までの数量制限は解除になりました。

(ただ、価格が高いので私は多くても4本までしか処方してもらっていません。)

眼圧の比較

通院のペースは2~3か月に1度です。視野検査は年2~3回ほど行っています。

通院の際は眼圧検査時に「眼圧教えてください」と伝えているので教えてもらった数値をお薬手帳に記入しています。

そこでその眼圧のデータを記載します。

点眼開始時の眼圧は両目とも18mmHg(単位:ミリメートル水銀柱)程度ありました

令和元年(2019年)
左 
5月 16 16
6月 17 17
8月 14 17
10月 18 18
12月 16 16
     
令和2年(2020年)
2月 15 18
4月 16 15
6月 16 14
7月 12 12
9月 14 18
11月 16 17
     
令和3年(2021年)
1月 16 18
3月 16 15
6月 15 14
8月 13 15
10月 14 16

 

 

以上が今までの眼圧の数値です。

 毎回数値が異なります。

毎回通院するたびに一喜一憂していましたが、眼圧は季節毎や1日の間でも何度も変化するのであまり神経質になるとストレスで余計に眼圧が上昇する可能性もあるとのことです。

これまでは風邪などの疾病の治療のため一時的に内服薬などを服用することは複数回ありましたが、継続的に指す点眼薬は初めてでした。

ただ点眼もやり方次第でその効果を十分に発揮させることができない場合もありますので私が行っている点眼方法を紹介します。

点眼の方法
  1. 点眼前に手を洗う
  2. 点眼を指したら目元を押さえる(点眼液の流出を防ぎ、内臓によくない成分等が喉などを経由して体内に入らないようにするため )
  3. 上記の2を3~5分継続する(私は何の根拠もなく8分30秒しています)
  4. 点眼後は顔を洗う(目の周辺につくと副作用で目の周りが黒ずんだりする点眼薬もあるようです。) 

 また一つ注意点としてはまつ毛を点眼液に触れさせないことです。これはまつ毛が点眼薬の口先に触れると雑菌等が混入してしまう恐れがあるためです。

そのため点眼前に入浴されることもお勧めします。(私は点眼後に入浴してます。)またエイベリスに限らず点眼薬の使用期限は1か月の物が多いので多少残っていても1か月位で新品に切り替えましょう。

私はエイベリスを処方されてから点眼毎晩19時ころ行っていますが用事などのために2~3時間前後したことがあります。(2021年4月に1回点眼し忘れた日がありました。) 

                                               緑内障は一生付き合わないといけないという病気なので告知された最初はショックでしたが色々調べて、禁煙や減酒したり体温を上げて血流を良くするなど体に良いことなども取り入れつつ、これ以上悪化させないようにしてゆきたいです。

緑内障に関してはほぼ知識もないので適切なアドバイスなどはできませんが、このブログを読んでいただいた方の少しでもお役に立てれば幸いです。

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