SUNOCO MARVIC 10W-40とワコーズ スーパーフォアビークルシナジーとeクリーンプラス
はじめに
私は車に詳しくはありませんが、長持ちさせるために素人の自分でも出来るエンジンオイル&エンジンオイルエレメント(フィルター)&添加剤を交換・添加します。
私の車は中古で買った平成8年登録の軽ターボ車(SUZUKIジムニーJA22W)で、2022年現時点で26歳の車です。
前回のエンジンオイル交換は2021年10月で走行距離は1,280㎞です。
3か月で1,280㎞なので交換は来月でも大丈夫かと思ったのですが、ここ数日40㎞ほどスピードを出している時にアクセルから足を外すと減速しながらエンジンからジャラジャラ音がします。(オイル交換とは別の原因もあるとは思いますが…。)
タイミングシェーンがのびたのか?テンショナーが機能していないのか?はたまたエンジンオイル添加剤のおかげで汚れがオイルに溶け込んでオイル粘度が希釈された影響?、軽ターボの発熱でエンジンオイルが早くへたり、オイルがシャバシャバになった? いずれにせよ精神衛生上良くないのでオイルを交換します。
通勤時は片道10㎞程度で1日の走行距離は往復20㎞程度で、週100~130㎞ほど走行します。また途中に登り坂もあります。走行距離に占める登り坂の割合としては2割程度位です。
そもそもエンジンオイルの目的とは
そもそもなぜ車のエンジンにオイルを入れるのかというと
エンジンオイルには以下の役割があります。
- 潤滑(エンジン内部の金属部品が滑らかに動くため)
- 冷却(高温になったエンジン内からオイルが熱を受け取って冷却)
- 密閉(シリンダーとピストン等の圧縮抜けないようにする)
- 清浄分散性(エンジン内部の汚れを落とす)
- 防錆性(言葉通りサビを防ぐもの)
以上の機能を持っています。
エンジンオイルの粘度
0W-20、5W-30、10W-30、20W-60等の粘度、硬さがあります
OW-OO
左側のOWと右側のOOに分けてみます
左側のWはWinter(冬)でありこの数字が低いほど低温時のエンジン始動性に対応することができます。
- 0W- -35℃~
- 5W -30℃~
- 10W -20℃~
- 15W -10℃~
この数字を見ると0Wだと冬の北海道でも使えますね。私に住んでいる地域は温かく、年平均気温24度くらいなので15Wのエンジンオイルでも大丈夫そうです。(使ったことはありません)
次は右側のOOの数字の部分です。
これには、動粘度という数値が出てきます。
この数値が高ければ高いほど硬い(トロトロしている)。また一般的に動粘度はオイルが40℃と100℃の時の硬さを用いられます。公表しているメーカーは40℃と100℃よりも少ないHTHS(高温高せん断指数)というのもあります。これはエンジンオイルの温度が150℃の時のオイルの硬さになります。
始動したてのエンジン内ではオイルが冷えているので動きにくいですが、それが温まるとオイルがサラサラになるのでスムーズに動きます。
料理に使うサラダ油も熱していないフライパンの上ではトローっとしているのに、フライパンを火にかけるとサラサラになりますよね。そういうイメージです。
またこの動粘度は同じでも製造メーカーによって異なります。
例えば、違うメーカーの5W-30という同じグレードでも
- A社 40℃粘度 60.4 100℃粘度 10.3
- B社 40℃粘度 63.9 100℃粘度 10.8
というように異なっています。この数字の開きを大きいとみるか少ないとみるかはあなた次第です。
私はオイルを選ぶ際は100℃粘度を調べて予算内でこの数値が高いものを目安にしています。ネット等でPDF等の「製品データ」という項目で公表しているメーカーもあるので興味のある方はそちらをご参照ください。
ネットで調べると
- 0W-20
- 5W-30
- 10W-40
- 15W-50
以上の様な粘度が多く流通しています。
最近発売の車は0W-20とかで指定されている事が多いと思います。
指定されている粘度より数値の大きいオイル、いわゆる「硬いオイル」はスポーツ走行や坂道などのエンジンに負担のかかる使用をしている場合にお勧めです。
注意点としては
エンジンオイルのグレード
次はグレードです
ホームセンターで見かけるものではAPISERVICEという規格というものに則ってグレードがつけられています。
頭のSはガソリンエンジン車でこのにA~Zのアルファベット順に年数が新しくなり高性能になります。
※SNの次はSOではなくSPです。
よくホームセンターで見かけるものではSL、SM、SN、当たりではないでしょうか。SAが最初のグレードでそこから様々な添加剤を加えることにより時代とともに進化し最新のグレード(2020年制定)ではSPまで出ています。
※ちなみにディーゼル車は頭文字がCでCA、CB~CF等があります。
※ガソリン車/ディーゼル車兼用のエンジンオイルもありますが、ガソリン車専用・ディーゼル車専用と別れている物も販売されているので表示をよく読んで購入しましょう。
私のエンジンオイル使用遍歴
自動車メーカー(普通車)はエンジンオイルの交換時期を半年~1年、5,000㎞~10,000㎞でするように示されており、チョイノリや坂道、オフロード等のシビアコンディションでは更に短い走行距離や日数になります。
このシビアコンディションが軽自動車のターボ搭載車だと3か月、走行距離だと2,500㎞と普通車の倍の頻度での交換が推奨されています。
メーカーが3,000㎞又は3か月のどちらか早い方での交換を推奨していますので私の場合は日数交換しています。距離交換だと私の乗り方だと1か月400㎞走行だと7~8か月かかりますので、それより早い方の3か月到来でエンジンオイルを交換するようにしています。
と言いましてもこの様に頻繁に交換するようになったのもここ2,3年ですが…。
私のジムニーJA22Wの新車指定粘度は10W-30ですが、10W-40を使います。
新車や平坦な道等エンジンに負担がかからない道だけを走行するのならば10W-30でも良いとは思います。ただし同じメーカーの同じ年式の車種でも、その人の使用する環境などで使用粘度も変えた方がいいと思います。
という事を踏まえて私のエンジンオイルの使用遍歴としては以下のようになります。
上から順番に使用してきたオイルです。
- TACTYキャッスルオイル 10W-30(5~6回位使用)
- TACTYキャッスルオイル 5W-30(1回だけ使用)※ジムニーJA22Wには合わないと思う…。
- 極オイル10W30(2~3回使用)
- SUNOKO ULTRA(スノコ ウルトラ) 10W-40(20L缶を1缶だけ使用したら廃版になりました)
- SUNOKO MARVIC(スノコ マービック) 10W-40
以上のエンジンオイルを使用してみて分かったことは、今現時点では私の車には10W-40が合っているという事です。
以前5W-30のエンジンオイルにワコーズのeクリーンプラスを入れて走行しながらエンジン内部を洗浄するために20㎞は平地を走行していたのですが、上り坂を登っていく際に急に登るスピードが落ちたので、いわゆる熱ダレだと素人判断し途中でUターンできる場所を見つけて、エンジンの熱を下げるためにあまりアクセルを踏まないようにヒーターを全開で外気導入(ヒーターを入れることでエンジンの熱が排出される?という考え)にしながら帰ってきました。
車の仕組みについて素人の私には心臓に悪かったです。
その出来事があって翌日に10W-40のエンジンオイルを通販で注文しました。また、それからエンジンオイルについて素人なりに勉強するようになりました。
そこでわかったことは同じ粘度でも造っている会社で40℃粘度と100℃粘度、HTHS粘度(150℃)という指数が異なっており、重要な指数なのですが、これは公表していないメーカーもあるということ。
その数値を公表していないからと言ってそのオイルが悪い品質という事ではないですが、購入の判断になるので記載していただいた方が買う方としては有難いです。
いざオイル&エレメント交換
今回使うのはこちらです。
- SUNOCO MARVIC 10W-40 20L(SN規格) 約15,000円
- ワコーケミカル スーパーフォアビークルシナジー 270ml 約3,500円
- ワコーケミカル eクリーンプラス 100ml 約2,000円
- 日東工業株式会社 エンジンオイルフィルター ECOFIX 約850円
1回の交換で使用するオイル量はエレメントも交換で3L(オイルのみの交換で2.8L)
使う工具はこちらです。
- 上 めがねレンチ17mm
- 左下 計量カップ(ダイソー)
- 20Lオイル缶注ぎ口簡易ノズル(白くて赤いキャップのやつ)
- ラチェットハンドル(めがねレンチの下)
- 右下 オイルエレメントレンチ
廃油処理箱 ポイパック4.5L(表示量よりは入らない印象ですので3Lより多くは入れない方が良いと感じました。)
道具については実家にあるものを使っています。(父ちゃんありがとう。)
また、私の車は地面から車体までの間が広いのでそのまま車体下に体を潜り込ますことが出来るので楽ですが、この作業空間が少ない車はカースロープやジャッキスタンドを使用することになると思います。
手順としては下抜き(オイルパンのドレンボルトを外す)で行います
- エンジンを切る
- サイドブレーキをしっかり掛ける
- ジャッキアップなどで作業スペースを確保
- ボンネットを開ける
- オイルフィラーキャップを開ける
- ドレンパンからドレンボルトを外してエンジンオイルを抜く
- エレメント(フィルター)を外す(車種にもよりますが、ここからもオイル垂れてきます)
- ドレンボルトをはめる(ドレンワッシャーの交換 適正トルクでの締め付け)
- エレメントを付ける(適正トルクでの締め付け)
- オイルを入れる
- オイルレベルゲージでオイルの量をチェック
- 問題なければ終了
という流れで実施します。
また注意点としては
オイル入れる前の注意点
※ドレンボルトとエレメントは締めすぎ注意、強く締めすぎるとアルミ素材のオイルパンのねじがダメになりオイルパンごとの交換になる場合がます。お金がかかりますのでトルクレンチの使用を推奨(車種で取付の力、ニュートンが異なる)します。
↑スーパーフォアビークルシナジーです
初めから3L入れるのではなく2.5Lほど入れてからオイルレベルゲージを見て少しずつ足してゆきます。
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